Q31.「わた」を知ろう
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ワタの基礎編
 アオイ科Malvaceaeは全世界に121属1550種が、特に熱帯に分布しま

す。ワタはインドや中南米が原産地。ワタの花を見ると納得すると思いま

すが、アオイ 科の仲間には、オクラ、ハイビスカスやフヨウがあります。

熟した実がはじけて綿毛を外に吹き出した姿が一般的ですが、日本国内

においての在来種といわれる品種はうつむき加減に綿がはじけます。

花も黄色や白色でとても美しいものです。がそれにもましてもうひとつの

魅力は受粉前と受粉後の花の色の変化が楽しめます。そして花の寿命

は短く夕方には花がしおれてしまいます。

綿(棉)は布地やふとん綿の原料としてあまりにも有名です。その他には、

タネからしぼった油は、綿実油として食油のほか,マ−ガリン,石鹸等の

原料として利用されます。綿の部分は「わた(コットン)」とタネの表面に

密生する毛のリンターにわかれ、わたは 細長いい単細胞でほとんど純粋の

セルロースから出来ており、火薬,セルロイドなどの原料になり、リンターは

キュプラの材料として使用されています。


                                  (日清紡のパンフより)

当然、この毛を取って糸に紡ぐと綿糸となります。さらに、綿実油のしぼり

かすは綿実粕と呼ばれ、飼料や肥料として利用され、余す所無く使えると

言った感じです。人とワタとの付き合いは長く、紀元前2500年前ごろから

繊維をとるために、古代インダスで栽培されたのが解っています。

メキシコのテワカン渓谷からは、紀元前5,000年の綿花が、またパキスタ

ンのインダス河下流域では、紀元前3,000年の綿布の切れ端が発掘され

ています。日本には延暦18年(799年)に伝来したと言われており、東北

より北の寒いところでは綿の木は育たず何度も品種改良をなされ栽培を

試みましたが、失敗に終わることが多く主に関東以南で栽培され、最盛

期の明治中頃には10万haもあったそうですが、その後アメリカ,ソ連,中

国,インド等の細くて長い繊維の外綿に押されて、現在、商用栽培はほとん

どなく、手工芸をするために栽培しているのが主な栽培です。日本の気候

あった棉の品種は繊維が短くそして太いものです。この繊維が短く太いものは

繊維が長く細い品種の基の比べて格段に肌触りが違うために栽培しても価格

の綿からの折り合いがつかず自然と栽培面積が減少しました。

現在コットンボール銀行や日本の綿で布団をつくろうなどの活動があり、

小学校などでそれらの活動をし、栽培記録などを公開している処もあり

ます。

栽培の基礎知識
 生育適温は25℃前後であり、暖かい地域では多年草ですが、日本では

一年草の分類になります。春から初夏にかけて種を蒔きます。5月の連休

明けの暖かくなった時期が良いでしょう。土は排水良好な砂質で少しやせ

た土地がよく、アルカリ性土壌には相当強いのですが、酸性土には弱いの

で、用土にあらかじめ適度に石灰を施しておきます。タネに綿毛がついて

いる場合には取り除き、外皮に少し傷をつけて蒔くと発芽が早くなります。

10日ほどで発芽します。

肥料はあまり必要とせず、逆に与え過ぎると徒長し、つぼみが落ちたり、

病気の発生が多くなります。乾燥を好む方なので、特に開花期になった

ら、軒下などで雨に当てないように育てます。夏の花後45〜50日で、実が

熟し、はじけて、綿毛を外にふき出します。これを開絮(かいじょ)と呼び、こ

の白い綿の実を「コットンボール」と呼びます。収穫したコットンボールを種

と綿に分離するのですが、専用の「綿繰り台」と呼ぶ機械があります。
・種類

 栽培種には大きく分けて
  アジア綿(Gossypium.herbaceum)
  陸地綿(Gossypium.hirsutum)
  海鳥綿(Gossypium.barbadense)
 等があります。
 品種は長い栽培の歴史を通じて原種の間で互に交雑しているので、
 学者によって分類に大差がある。普通は約42種とされ、このうち農作物
 として重要なものは十数種である。

・花言葉
   
      花言葉             所縁の日
 ワタ   偉大・崇高・繊細・有用な・優秀 10/18 12/12
 ワタノ花 偉大・崇高           10/21
 ワタノ実 優秀・有益           12/14

 誕生花としては10/18,12/12
参考:夢織人 フラワーショップ 花友 花友通信