Q35.綿の遺伝子
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世界に散らばる綿の遺伝子

人にとって欠かせない衣料の材料「綿」、あまり知られていない植物でもあります。 1660年代にインド木綿の綿花を見た西洋人は、羊が木になっている絵を描いたと言われています。

Q31.わたを知ろうには大きく分けて栽培種には大きく分けて
  アジア綿(Gossypium.herbaceum)
  陸地綿(Gossypium.hirsutum)
  海鳥綿(Gossypium.barbadense)
 等があります。

と書きましたが、まだ重要な品種が抜けています。

  デシ綿(Gossypium ardoreum var.indicum Reberty)

といわれるアジアで主に栽培される品種が抜けていました。

このほかに、商業用としての加工が難しい野生種が20品種ほどあるそうです。(品種名は現在調査中)

これらの品種は同じ綿なのですが、遺伝子レベルで見るとまったく違う品種となります。

 
旧大陸種
新大陸種
品種名
アジア綿(Gossypium.
herbaceum)
デシ綿
(Gossypium adoreum var.indicum Reberty)
陸地綿(Gossypium.
hirsutum)
海鳥綿(Gossypium.
barbadense)
繊維の長さ 短繊維(20.6mm以下) 短繊維(20.6mm以下) 中繊維
(22.2〜27.8mm)
超長.長繊維
(28.6〜38.1mm)
染色体数
13個
13個
26個
26個
産地名称 シロバナ綿 インド綿/ベンゴールデシ、オムラ(ケブカワタ種)
パキスタン綿/デシ
キダチ綿/和木綿
アメリカ綿/スーピマ綿以外
ロシア綿/ロシア長綿を除くウズベキスタンなど
オーストラリア綿、パキスタン、ニカラグアなど
エジプト綿/ギザ45・ギザ70
スーダン綿/VS バカラット
ペルー綿/ピマ
インド綿/DC32 スピン
中国綿/新檀長綿 西域綿
西インド諸島/海鳥綿
ロシア綿/ロシア長綿
アメリカ綿/スーピマ綿
用途   キャンパス・布団綿・脱脂綿などの産業用資材 ほとんどが衣料素材用 シルクのような風合いがあるので、高級衣料用
特徴 現在ほとんど栽培されていない品種。アレクサンドル大帝の東方遠征ルートに沿って伝播した品種。地中海沿岸、アフリカ北部まで分布し栽培されていた。繊維の特徴はデシ綿と同程度。 日本、中国、韓国で古くから栽培されてきた綿花の品種。現在商業栽培されている地域は、インド北部、パキスタン、バングラディッシュ、ミャンマーで繊維が太く短いので機械紡績には向かないが、弾力に富んでいるので、布団綿や脱脂綿に使われる。 世界の9割以上生産されている品種。アメリカで品種改良を重ねて作られたものでアプラント綿と言われ、生育期間が短い、土地順応性が高く、紡績性にすぐれているなど都合の良い特徴を備えているため、用途が広い。気候風土の違う地域で栽培されているので、品種。品質はとてもたくさんある綿花である。 綿花品種の中でもっとも繊維が長く、栽培も難しい。そのため高価な綿花として取引をされ、高級綿製品の原料として使用されている。品種名としてはスーピマ綿、エジプト綿、海鳥綿が有名。生産地はアメリカ、エジプト、ペルー、ロシア、インド、中国ウィグル自治区、スーダンなど
原産地
インド・パキスタン周辺が原産国
アメリカ大陸が原産国

遺伝子レベルで見ると、アジア綿とデシ綿が同じ遺伝指数、陸地綿と海鳥綿が同じ遺伝指数。同じ遺伝指数同士では交配が可能ですが、アジア綿と陸地綿との交配は出来ない。

参考:益久の糸と布、繊研新聞、綿の話、オーガニックコットンとヘンプ

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